奈良さん(しぐゆきさん)へ | メタファより | 2026-10-06

zettelkasten の思想
本質と実装を分けて見直すための 1 枚

「codex の魔改造で違うものに変わってきたので、本質から見直したい」とのことでしたので、ツールや仕組みはいったん脇に置いて、何を守っていれば zettelkasten であり続けるかを中心にまとめました。

根拠は私の vault のノートだけです。根拠のノート名を このように 示しています。vault に書いていないことは書かず、「未記載」としています。

🗓 dagnetz📚 llm-wiki🛠 skills🃏 issues(カード)🤖 AI との分担

奈良さんが以前おっしゃった「既存実装に引っ張られすぎて抽象化が足りてない」(📝ai-memo-tan_x_PAOについて奈良さんと議論のログ)を、そのまま vault に当てはめるつもりで書きました。ツールや仕組みの話はいったん脇に置いて、「何を守っていれば zettelkasten であり続けるか」を中心にしています。

1. 根っこの考え方:なぜこの構造なのか

2. 4 つの置き場と、そのつながり

ingest(蒸留)

手順になったら

やることになったら

価値ある発見は
今日のノートへ

✍️ 人間が書く・考える

dagnetz/YYYY/MM/DD/
その日の生ノート
短期記憶・正本

llm-wiki
概念ページ
長期記憶

skills
手続記憶

issues(カード)
仕事の状態

AI エージェントが
層を引いて働く

置き場 役割 記憶の層 書き換え
dagnetz(dagnetz/YYYY/MM/DD/) その日に生まれたもの(日報、文献メモ、開発ログ、AI ログ、調査 HTML など)を全部その日のディレクトリに置く。本人の記録・判断・作業履歴の正本 短期記憶(今日のディレクトリ) 翌日以降は読み取り専用(Raw source は不変)
llm-wiki dagnetz を元に、LLM が概念ごとに要約・統合・相互リンクする Wiki。1 コンセプト=1 ページ。「横断的知見」と「未解決の問い」を育てる 長期記憶(+dagnetz からのリンク 2 ホップ先) LLM が更新してよい。dagnetz へは書き戻さない
skills やり方・手順 手続記憶 更新してよい
issues(カード) 1 ファイル=1 枚のカード。進行中の仕事と状態はここが正 タスク 更新してよい(日付の編集制限は dagnetz だけの規則)

根拠:📚dagnetz運用まとめ、📕LLM Wiki、metaphor-llm-wiki、📝記憶管理、claude、AGENTS

つながり方:

3. リンクで知識が育つ

今日のノート

1 ホップ
直接リンクした先

📚 MOC・タグ
束ねる入口

2 ホップ
リンク先のリンク先

直接は書いていない
つながりに再会する

気づきは新しいノートに
書いて、またリンク

どこにもつながらない
ノート

埋もれて
忘れられる

4. 記憶モデル:「ノートが無いことは偽ではない」

はい

いいえ

質問・調べもの

① 今日の dagnetz
短期記憶

② llm-wiki を引く
長期記憶

③ リンクを 2 ホップ

④ 手順なら skills
状態なら issues

見つかった?

どの層から得たかを分けて
出典付きで答える

⑤ X・Web で補う
無い=偽 としない

価値があれば
dagnetz に記録

5. AI エージェントとの分担

人間(メタファ) AI エージェント
書く・考える(📝 は本人が書くメモ) 人間が飽きる帳簿づけ:相互リンク、矛盾の記録、概念ページの更新、index / log の保守
ingest で何を強調するかを決める ingest のときに要点を出し、人間と対話してから書く
承認と完了(done はオーナーかコマンダーの accept) カードの状態を根拠(PR・コミット・成果物)付きで直す。動かせるのはレビュー待ちまで
lint の修正を許可する lint で孤立・矛盾・古い主張を見つけて報告する

根拠:📕LLM Wiki、metaphor-llm-wiki、AGENTS、⚙️prefix_rule

AI が守る約束:

奈良さんとの議論でも、独立したレビューの良さと「視認性は人間にとってとても大事」という話が出ました(📝ai-memo-tan_x_PAOについて奈良さんと議論のログ)。この 1 枚もその方針で作っています。

6. いちばん大事なこと:本質と、取り替えてよい実装

🔧 実装:取り替えてよい

🌳 本質:どう改造しても残す

① 分類しない・生まれた日に置く

② 過去を書き換えない・直すなら新ノート+リンク

③ 生ノート(正本)と蒸留(派生)を分ける

④ リンクでつなぎ、あとから再発見する

⑤ 記憶の層を引く順番・無い=偽 としない

⑥ 人間に戻る点を残す・承認と完了は人間

⑦ プレーンな Markdown で持つ

本質を守れていれば ↓

エディタ・ビューア・編集制限の強制方法

自動化ジョブ・スクリプト・同期

エージェント名・モデル名・担当の割り当て

🌳 本質(どう改造しても残す)

  1. 分類しない。 新しいノートは生まれた日のディレクトリに置き、内容別のフォルダを作らない(⚙️分類禁止ルール)。
  2. 過去を書き換えない。 翌日以降のノートは読み取り専用。直すなら新しいノート+リンク(⚙️編集制限ルール)。
  3. 生ノート(正本)と蒸留(派生)を分ける。 蒸留する側は生ノートを読むだけで、書き戻さない(📕Dagnetzの不可逆ノート運用、📕LLM Wiki)。
  4. リンクでつなぎ、あとから再発見する。 新しいノートから過去へリンクし、MOC・タグ・2 ホップで再会する(📙原初のZettelkasten、📝2HopLinks)。
  5. 記憶の層と引く順番。 短期・長期・手続・タスクを分け、無い=偽としない。出典付きで外から補い、価値があれば記録する(📝記憶管理)。
  6. 人間に戻る点を残す。 何を強調するか、承認、完了は人間(📕LLM Wiki、AGENTS)。
  7. プレーンな Markdown で持つ。 文字列で管理し、ツールを替えても中身が残る形にする(📝2026からのZettelkasten、📕知的好奇心を再点火する外部記憶設計)。

🔧 実装(取り替えてよい)

種類 この vault での今の例 根拠
エディタ・ビューア Neovim がメイン、Obsidian はビューア AGENTS
編集制限の強制方法 vim で保存を抑止する、frontmatter の自動管理 ⚙️編集制限ルール、📕フロントマターと編集制限
自動化ジョブ GitHub Actions と Python による日次の取り込み。wiki の日次 ingest は実行役を Codex から Hermes へ移した 📚dagnetz運用まとめ、📕LLM Wiki
同期のしかた 定期の fast-forward 同期、skills の写しの同期スクリプト 📕zettelkasten issues同期、AGENTS
エージェント名・担当 Grok Bot、hermes、Cursor Cloud などとレーンの割り当て AGENTS
カードの見せ方 以前は GitHub Projects、今は issues/ のファイルと TUI loop-engineering-universal スキルの kanban.md
検索 rg。必要になればローカル検索エンジン metaphor-llm-wiki
wiki のジャンル 実データから抽出したもの。必要なら追加してよい metaphor-llm-wiki
prefix の具体的な絵文字 意味は改訂されてきた(📕 の意味など) ⚙️prefix_rule
読みやすさの約束 カードの 1 コメント 450 字まで、mermaid は縦長(縦長モニターで読むため。450 字の理由は未記載) AGENTS
💡 見分け方

「これを別のツールや別のエージェントに替えても、本質の ①〜⑦ が成り立つか」で判断します。成り立つなら実装です。wiki の日次 ingest を Codex から Hermes に移したときも、契約(前日のディレクトリ、fast-forward、llm-wiki だけ書く)は同じで、「ランタイム名を知識の正本にしない」と整理しています(📕LLM Wiki)。

7. 奈良さんの vault を見直すためのチェックリスト

vault に未記載のこと

出典ノート