新春の劇的添削
オリジナル
いわずまじ
もれでてくるは
ぐちのやま
しごとはじめ
ふおんなくうき
➤
添削後
無駄足の
仕事始めや
皿の山
抑えし愚痴の
漏れ出づる夜
- あんたね、「言わずまじ」なんて言葉で自分の決意を説明されても、読者には知ったこっちゃないのよ。それは行動で示しなさい。
- 「ぐちのやま」「ふおんなくうき」。はい、出た。凡人がやりがちな『状況の丸投げ報告』! 「不穏」なのは読めば分かるの。その空気を作っている「モノ」は何?
- 「行かなくていい出社」という作者の徒労感。ここが一番大事な種じゃない。上五はスパッと「無駄足の」と言い切る! これで読者は「ああ、行かなくてよかったのに」と一発で共感できるわ。
- 家事の山を「皿の山」と具体化しました。これで、カチャカチャという食器の音、冷たい水、妻の背中といった映像が立ち上がってくるでしょ?
- 最後は「ふおんなくうき」なんて曖昧な言葉に逃げない。「抑えし愚痴の漏れ出づる夜」。抑えようとした、でも漏れてしまった。その一瞬の「漏れ」にこそ、夫婦のリアルな空気が宿るのよ!