新春の劇的添削
オリジナル
歯がはえてハイハイできたいと早しながらみるオレ仕事遅し
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添削後
乳歯生えハイハイ猛き吾子の時間遅々たる仕事抱へる父よ
- あんたね、「歯がはえて」なんて、そんなの母子手帳にでも書いときなさいよ!「乳歯生え」!これだけで、あの小さく白い歯の輝きが見えてくるじゃない。
- 「ハイハイできた」もただの事実。「猛き」という言葉を添えるだけで、生命の塊がこちらに向かってくる迫力が出るのよ。
- いい?この句の核は「時間」の対比なの。子の時間は「猛き」スピードで未来へ走る。対して、父の時間は「遅々」として進まない。
- 「遅々(ちち)たる」と「父(ちち)」。この韻を踏むことで、仕事が進まない重苦しいリズムと、父親としての焦燥感が響き合うのよ。
- 「オレ」なんて甘えたこと言ってないで、最後は「父」としてドシリと構えなさい。この対比が鮮やかに決まったから、今回は「才能アリ」!