新春の劇的添削
オリジナル
疲れ果てモザイクかかりし
視界のすみ
見えたるのは
家族の未来
➤
添削後
眼裏(まなうら)にモザイク走る
皿洗う
家族の明日(あす)を
繋ぐ手つきで
- あんたね、「モザイク」なんて言葉、よく持ってきたじゃない! 疲労で視界が歪むほどの切迫感、現代のリアルな痛みがこの一語にあるわ。ここだけは褒めてあげる。
- でもね、「視界のすみ」「見えたるのは」なんて、状況をダラダラ説明してるだけ! そんなもん、読めば分かるのよ。「モザイク」の鮮烈さが台無しじゃないの!
- 一番腹立たしいのは「家族の未来」よ。手垢のついた凡庸な言葉で、綺麗にまとめようとしてんじゃないわよ! あんたがその時、歯を食いしばってやってたのは何? 「皿洗い」でしょうが!
- 泥臭い家事の中にこそ、家族を守る本当の「未来」があるの。「皿洗う」という具体的な映像を入れなさい。それだけで、あんたの背中が見えてくるでしょう?
- 「眼裏にモザイク走る」で痛みを、「家族の明日を繋ぐ手つきで」で祈りを描く。これが映像化するってことなのよ! 才能アリの句に化けたわね!