新春の劇的添削
オリジナル
父がきた本音は言えず
接待のよう
つまらむ話
きくばかりかな
➤
添削後
父来たる接待めいた
相槌に
本音殺して
聞く長話
- あんたね、「接待のよう」なんて比喩を使ってる場合じゃないのよ。親子なのに接待のような距離感、それを「接待めいた相槌」と具体的な動作にするだけで、その場の空気が凍りつくような緊張感が出るでしょ!
- 「つまらむ話」なんて説明は一番やっちゃいけないこと。「長話」と言えば、聞かされる側のうんざりした時間は十分伝わるの。読み手の想像力を信じなさい。
- 「父がきた」じゃあ、近所のおじさんが回覧板持ってきたみたい。「父来たる」! これだけで、黒船来航のような圧迫感が出るのよ。
- 「本音は言えず」も弱いわね。接待なんでしょ? だったら「本音殺して」くらい腹を括りなさいよ。その必死さが、この短歌の滑稽さと哀愁を引き立てるの。
- 実の親を「接待」と感じるその着眼点だけは悪くないわ。素材はいいんだから、料理の仕方を覚えなさい!