新春の劇的添削
オリジナル
霜月の 乱れの記憶 おそろしや 復帰もかねた 明日の仕事はじめ
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添削後
霜月の修羅よみがえる仕事始育休明けの鉛めく足
- あんたねぇ、「乱れの記憶」なんてボンヤリした言葉で、あの地獄のような忙しさが伝わると思ってんの? 「乱れ」じゃあ、せいぜい寝癖がついた程度よ。「修羅」と言い切って、11月の凄惨な日々を映像にしなさいよ!
- 「おそろしや」なんて感想を安易に書かない! 「怖い」「悲しい」と書かずに、その感情を映像や身体感覚で表現するのが俳句・短歌の鉄則!
- 「復帰もかねた」? そんな説明臭い言葉、詩にいらないのよ。「育休明け」と言えば状況はわかるし、何よりこの言葉には「重み」がない。
- あんたが描きたかったのは「不安」なんでしょ? ならば、その不安で重くなった身体を描きなさい。「鉛めく足」とすることで、行きたくない、でも行かねばならない、その足取りの重さが手に取るようにわかるじゃない!
- いい? 12月の平穏があったからこそ、11月の記憶がより鮮明に、恐ろしく蘇るの。その対比を鮮やかに描きなさい!