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Gemini CLI 用 Conductor 拡張機能

目次

Measure twice, code once.(念には念を入れてコーディ ング)

Conductorは、コンテキスト駆動開発 (Context-Driven Development) を可能にするGemini CLI拡張機能です。 これはGemini CLIを、ソフトウェアの機能開発やバグ修正において、 仕様策定、計画、実装という厳格なプロトコルに従う、主体的なプロジェ クトマネージャーへと変革します。

単にコードを書くだけでなく、Conductorはすべてのタスクにおい て「コンテキスト -> 仕様 & 計画 -> 実装」という一 貫した高品質なライフサイクルを保証します。

Conductorの背景にある哲学はシンプルです。「コードを支配せよ 」ということです。 コンテキストをコードと並ぶ管理された成果物として扱うことで、リ ポジトリを「信頼できる唯一の情報源(Single Source of Truth)」に変 え、エージェントとのあらゆる対話において、プロジェクトに対する深く 永続的な認識を持たせることができます。

主な機能

インストール

ターミナルで以下のコマンドを実行して、Conductor拡張機能をイ ンストールしてください。

gemini extensions install https://github.com/gemini-cli-extensions/conductor --auto-update

--auto-update はオプションです。指定すると、新 しいバージョンがリリースされた際に自動的に更新されます。

使用方法

Conductorは、開発タスクのライフサイクル全体を管理するように 設計されています。

graph TB subgraph PreDev ["準備 & 計画"] direction LR subgraph Setup ["1. プロジェクトのセットアップ
(初回のみ)"] direction TB S1["/conductor:setup"] --> S2["コンテキスト定義
Product, Tech Stack, Workflow"] S2 --> S3["成果物生成
product.md, tracks.md等"] end subgraph Track ["2. 新しいトラックの開始
(機能追加・バグ修正)"] direction TB T1["/conductor:newTrack"] --> T2["仕様と計画の策定"] T2 --> T3["成果物生成
spec.md, plan.md"] end S3 --> T1 end subgraph Implement ["3. トラックの実装"] direction TB I1["/conductor:implement"] --> I2["計画に基づくコーディング"] I2 --> I3["自動テスト & 検証"] I3 --> I4["ステータス更新"] I4 --> I5{"完了後の選択"} I5 -->|A. Archive| I6["アーカイブ
(推奨)"] I5 -->|B. Delete| I7["削除"] I5 -->|C. Skip| I8["維持"] %% Status check I2 -.-o U1["/conductor:status
(進捗確認)"] %% Revert flow I3 --"問題発生時"--> U2["/conductor:revert
(作業の巻き戻し)"] end T3 --> I1 style Setup fill:#e1f5fe,stroke:#01579b,stroke-width:2px style Track fill:#f3e5f5,stroke:#4a148c,stroke-width:2px style Implement fill:#e8f5e9,stroke:#1b5e20,stroke-width:2px style PreDev fill:none,stroke:none style U2 fill:#ffebee,stroke:#c62828,stroke-width:2px,stroke-dasharray: 5 5 style U1 fill:#fff3e0,stroke:#ef6c00,stroke-width:2px,stroke-dasharray: 5 5

トークン消費に関する注意: Conductorのコンテキスト駆動アプローチでは、プロジェクトのコンテキスト、仕様、計画を 読み込んで分析します。そのため、特に大規模なプロジェクトや、広範な 計画・実装フェーズにおいては、トークン消費量が増加する可能性があり ます。現在のセッションでのトークン消費量は /stats model を実行することで確認できます。

1. プロジェクトのセットアップ(初回のみ)

/conductor:setup を実行すると、Conductorはプロ ジェクトコンテキストの中核となるコンポーネントの定義を支援します。 このコンテキストは、あなたやチームメンバーが新しいコンポーネン トや機能を構築する際に使用されます。

生成される成果物:

/conductor:setup

2. 新しいトラックの開始(機能追加またはバグ修正)

新しい機能開発やバグ修正に取り掛かる準備ができたら、/conductor:newTrack を実行します。 これにより、作業の大きな単位である トラック (track) が初期化されます。Conductorは以下の2つの重要な成果物の生成を 支援します。

生成される成果物:

/conductor:newTrack
# または説明付きで実行
/conductor:newTrack "設定ページにダークモードの切り替えを追加する"

3. トラックの実装

計画を承認したら、/conductor:implement を実行します。 コーディングエージェントは plan.md ファイルに従っ て作業を進め、完了したタスクにチェックを入れていきます。

更新される成果物:

/conductor:implement

Conductorは以下の手順を実行します:

  1. 次の保留中のタスクを選択します。
  2. 定義されたワークフローに従います(例:TDDなら、テスト作成 -> 失敗 -> 実装 -> 合格)。
  3. 進行に合わせて計画内のステータスを更新します。
  4. 進捗の検証: 各フェーズの終了時に手動検証ステップを案内し、すべてが期待通りに動作することを確認します。

実装中は以下も可能です:

コマンドリファレンス

コマンド 説明 成果物
/conductor:setup プロジェクトの骨組みを作り、Conductor環境をセットアップします。プロジェクトごとに1回実行します。 conductor/product.md
conductor/product-guidelines.md
conductor/tech-stack.md
conductor/workflow.md
conductor/tracks.md
/conductor:newTrack 新しい機能またはバグのトラックを開始します。spec.mdplan.md を生成します。 conductor/tracks/<id>/spec.md
conductor/tracks/<id>/plan.md
conductor/tracks.md
/conductor:implement 現在のトラックの計画で定義されたタスクを実行し ます。 conductor/tracks.md
conductor/tracks/<id>/plan.md
/conductor:status tracksファイルとアクティブなトラックの現在の進 捗を表示します。 conductor/tracks.md を読み取ります
/conductor:revert Git履歴を分析して、トラック、フェーズ、またはタスクをリバート(巻き戻し)します。 Git履歴をリバートします

(おまけ)Conductorで実装が完了した後の選択肢

実装完了時のサジェスションは、完了した作業(トラック)の「ドキュメントと履歴」をどのように整理するかを確認するものです。Gemini ConductorはコンテキストをMarkdownファイルとしてリポジトリ内で管理するため、この選択は今後のAIとの対話の効率に影響します。

それぞれの選択肢を選んだ場合の挙動は以下の通りです。

A. Archive(推奨)

B. Delete

C. Skip

結論としてのアドバイス:

基本的には A. Archive を選択することをお勧めします。これにより、リポジトリの整理整頓と、AIのための「永続的なプロジェクト記憶」の蓄積を両立させることができます。